舞台前のルーティン
イチロー選手がバッターボックスに入った際に、袖を引っ張りながら、
バットの先端を投手側バックスクリーン方向へ向けるしぐさ行っているシーンを
見たことがあるのではないでしょうか?
しかもイチローはバッターボックスに入る前のネクストバッターズサークルの中から、
十数個の一定の規定動作を行ってもいます。
このように同一の決められた動きを行うことをルーティンと呼び
スポーツアスリートの中には、イチロー選手の他にも多くの選手が
このルーティンを行っており、自分のパフォーマンスの向上に役立ててます。
(ラグビーの五郎丸のあのポーズもそうですよね)
ルーティン化がもたらすスポーツアスリートに与える最大の影響は、
メンタル面だけでなく様々な効果があると考えられてます。
練習時と同じ行動を取る事により、精神状態等を練習時のベストな状態に
導いてくれる役目にもなります。
競吟は一種のアスリート
舞台では一発勝負
その一回に体調、メンタル、喉の調子などをピークにもっていかなくてはいけません。
ルーティンについて少し紹介しましたが、
私の舞台前のルーティンと言っても、そんなにたいそうな事でもありません。
舞台では練習時の80%の出来でまずまずと考えています。
大切なのは、普段と違った行動をせずに体調やメンタル面を
普段と同じ状態にする事だと思っています。
で、たかだか4年という少ない経験の中で自然とできてきた
私の舞台前のルーティンを少し紹介します。
(吟をしてる人ならば当然のように気を付けている事ですが、どれだけ練習しても当日風邪をひいていてはそれまでの苦労は全て台無し、という経験もしました)
(当初は舞台前に稽古だけでなく車でもガンガン声をだしてましたが、当日喉が少し腫れたり、本調子でない事が多かった)
(車の暖気運転と同じ)
(今までの経験から、今は当日の適正な声出しの量が決まりました。稽古もそうですが、6回目ぐらいから声がかすれます)
(いらない事を考えてしまったり、自分の音に集中できるように)
(入声は大切なパートですが、ここが上手く行けば後は乗っていけるため)
(とにかく吟のみに集中)
ルーティンというよりは、誰もがいつもしている当たり前のような事ですが、始めの頃はいろいろと普段しない事をやって後悔した事を省いていった結果です。
いらない力をいれず、普段の稽古どおりにできるように心がける事が大切だと思います。
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